This was originally written for the 2017 edition of MCEI’s annual「100人100語」anthology.
突然炎上する欠陥商品、データの捏造や単純ミスによる事故。顧客の信頼を最重要視しなければならない企業がコスト削減、従業員責任逃れ等でその信頼を損わせるケースが多発している。
行政も欠陥施策・欠陥サービスを連発する。五輪施設、豊洲工事はほんの一例。「二度と繰返さないように」が何度も繰返される。年金制度も、国民の４割が加入していない、あるいは払込期間不足で給付金が貰えない。何の為の制度か。
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小池百合子新東京都知事が就任前に呼びかけた。「都庁員は緊張感・スピード感・責任感を持って仕事をやって欲しい」「上司にではなく、都民に雇われている事を認識して仕事をして欲しい」と。正に、企業や官庁に欠けているのはこの緊張感・スピード感・責任感である。ルーティーンな仕事でも、その「三感」がなければ、凡ミスも起き広義の顧客の信頼を失い、やがて職場そのものを失いかねない。
自分の仕事は何か、誰の為にか、真に求められているのは何か。お金だけ、組織の発展や存続の為だけに働いているのではない。プライドを持って仕事をしているか、真の目的を達成する為にこれがベストか否か、今は再考する時ではないか。都知事の三感運動（緊張感・スピード感・責任感）が広く深く社会に浸透する事を自戒を込めて強く期待している。